2011年3月11日に発生した東日本大震災により甚大な被害を受けた福島県いわき市。 地震、津波、原発事故、風評被害の四重苦にあえぐこの地で、東北のハワイとして長い間親しまれてきた大型レジャー施設・スパリゾートハワイアンズが、 開業前年に行ったフラガールたちによる全国キャラバンを46年ぶりに復活させた。

1966年、常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)が誕生。国家エネルギー政策の主軸が石炭から石油に移りゆく中で、 廃れる一方の街を再生させたのは、炭鉱娘たちとそこに住む人びと、そして、炭鉱という危険の伴う共同作 業の暮らしに自然と根付いていた"同じ山で働く者たちが皆で苦難を乗り越える「一山一家(いちざんいっか)」のスピリットだった。

彼らが寒冷の地に作り上げた巨大な楽園が地元のピンチを救ったのだ。2006年に公開された映画『フラガール』でもすっかりお馴染みとなった、この設立のエピソードから45年。


――今、いわき市は再び危機に直面していた。

避難住民に一部施設を提供しながら、スパリゾートハワイアンズは営業再開に向けて動き出す。自らが被災しながらも、 踊り続けることを決意し「フラガール全国きずなキャラバン」へと向かう現代のフラガールたち。あの時のように、笑顔で踊ろう。 「一山一家」から「一国一家」へ。見すえる先は山を越え、彼女たちは、すでに、復興への"次なる大きな一歩を踏み出していた。